米国籍の大河原から見た日本のベンチャービジネスはどう映っているのだろうか。このことについて大河原は真っ先に「日本は失敗した人を許さないところがあります」と、社会的な厳しさを指摘する。「米国は2、3度失敗しても、むしろ経験を積んだチャレンジ精神に富んだ経営者として評価される社会ですよ。それに日本の場合、成功すると出る杭は打たれると申しますように、社会から叩かれてしまいます。その意味でもビル・ゲイツのようなモデルとなる成功者がたくさん出ることが望ましいですね」という。
その一方で、日本でビジネスを営むことについてこんな見方をする。
「日本の消費者の要求は世界一高いといっても差し支えないでしょう。だからメーカーもこの要求に応えるため、良い商品をリーズナブルな価格で提供しなければいけない。世界的にもまれに見る競争の激しい市場といえると思います」
そんな厳しい競争市場で勝ち抜くことができれば、経営者として確かな成功を実感できるはず。
女性というハンディを背負いながらも、冷凍ピザを軸に厳しい日本市場を開拓してきた大河原。自身の半生を振り返りながら、「仕事としてビジネスが一番おもしろいと思っているのです。多分、弁護士になっていたら退屈したと思いますね(笑)」という。新たなビジネス課題に突き進む大河原の挑戦が終わることはない。(敬称略)