おしぼり業界のイメージを変革させたことだ。おしぼりは日本人のおもてなし文化が詰まったものだが、一方でおしぼり業界に対してはネガティブなイメージしか持たれていない。非常に悔しい思いをした反骨精神から、祖業であるレンタルおしぼりを主軸に、新たな価値を創造するとともに、時代に即した新しいおしぼり文化を再定義し、おしぼりの可能性を広げてきた。
具体的な強みは3つある。まず1つ目は当社が持つ顧客基盤である。今まで会社が大切に守ってきた定期配送ネットワークは、飲食店やホテル、理美容室、オフィスなど約3000件に上る。これまでのさまざまな挑戦と事業拡大は、顧客基盤なくしては語れない源泉といえる。
二つ目は技術力と商品開発力だ。東京工業大学・慶応義塾大学発の合同ベンチャーとの共同研究によって生まれた特許技術「VB」は、おしぼりにVB水溶液を浸み込ませることでウイルスや菌を抑え、おしぼりの衛生力を高める。またグッドデザイン賞を受賞した「REION」は、独自技術「エア・サーキュレーションテクノロジー」により、これまでの冷温庫よりも2倍以上のスピードで冷却と加熱ができる。
ほかにも、香料メーカーと開発した使い切りタイプ香りつきおしぼり「AROMA Premium」は、女性目線による大ヒット商品となった。最近では業界で初めてAI(人工知能)技術を活かし、スマートフォンで撮影した画像から回収ボックスに入っているおしぼりの枚数をカウントする映像解析技術を開発した。
三つ目は通販サイトの「e-SHIZAIマーケット」。元々はFAXでの受注が主流だった2005年に開設したネット通販サイト「藤波スクエア」で、当初は月5000円から1万円の売り上げがあれば良い方だった。通販に対応できる人材が不足するなど苦労したが、現在はパートナー企業が40社ほど加盟し、月5000万円ほどの売上規模に成長した。