コーカスは2年後の2025年3月期に売上高27億円、利益3億円という目標数値を立てる。とはいえ「売上高という指標は重要視していない」と緒方社長。大事なのは①社員の所得アップ②選べる働き場所の提供③選べる職域・役職④学べる職場⑤地域社会への貢献—で、売上はそれらを実現するための要素の一つと位置付ける。
このうち社員の所得は、業界平均の120%以上の額を実現するのが目標だ。その一環として、22年10月にパート社員の時給を1000円から1200円に、店長や責任者の月給を25万円から30万円に引き上げた。25年3月期には時給者の年収を300万円以上に、一般社員は360万円以上に、店長・責任者は500万円以上に引き上げる計画だ。
「選べる役職」については、これまで経営からの打診だった上職への登用を、今年度から公募制に切り替えた。立候補した人の中からチャレンジしてもらい、役職者を決定する。会社の業績だけでなく、社長からパート社員まで約150人の給与も全社員に"可視化"するなど、会社の見える化を進めている。
課題は社員の採用だという。コロナ前は毎年3~5人の新卒採用も行っていたが、コロナ後は中途採用だけだった。しかし今後毎年5店舗を開設するとして、1店舗当たり6人体制だと、合計30人を採用しなければならない。今の雇用情勢から中途採用で毎年30人を採用することは厳しいため、23年4月から新卒採用に力を入れていくという。
「選べる働き場所」の提供では、県内外だけでなく、国外も視野に入れる。今後2年間に国内外で10店舗程度の新設を見込んでおり、「来年には台湾と米ニューヨークに出店したい」と語る。海外進出の際はフランチャイズ方式を考えており、アジア・米国に続き、将来的には欧州やアフリカ進出も狙っている。緒方社長は「沖縄の中小企業が世界で活躍するきっかけに貢献できたら最高だ」と力を込める。