後継者が不在だった1944年(昭和19年)創業の老舗パン粉メーカー、金久商店から営業譲渡を受け、2014年に設立・営業を始めた。事業は「パン粉卸」「業務用食料品商社」「地域商社」の3部門で構成する。パン粉卸部門は、顧客のニーズに合わせたオリジナル生パン粉(100種類以上)を製造し、主に挽き立て生パン粉を宮城県内のとんかつ店などの飲食店や惣菜店へ自社配送する。業務用食料品商社部門は、食用油・調味料・粉全般・冷凍食品など大手メーカーの商品を飲食店や精肉店などへ自社配送している。
地域商社部門は地域食材を活用し、生産者・地元食品メーカーと連携してオリジナルな新商品を創り上げる事業。当社が中心となり、企画から新商品開発、販売までを一貫して行う。地元の水産物、牛たん、ふかひれなど地域に関わる商品を活用し、食品商社、EC(電子商取引)関連事業者などに卸販売する。
2016年に宮城県産有機JAS米の「米ミルク(ライスミルクパウダー)」を活用した健康食品の開発などで農林水産省・経済産業省から地域資源活用事業認定企業として採択され、18年には復興庁から特に産業復興のモデルとなることが期待される事例6社として復興大臣顕彰を受けた。新型コロナウイルス感染症が拡大する前の2020年1月期の売上構成比は、パン粉卸部門が約35%、商社部門が約45%、地域商社部門が約20%というところだった。
ところがコロナに伴う緊急事態宣言で、取引先である飲食店が休業に追い込まれ、パン粉卸と商社の2部門は大幅に売り上げが減少した。特に20年4月は全社売り上げが30%を越える減少となり、危機的な状況となった。このため、資金繰り面で日本政策金融公庫の無利子融資や国の持続化給付金を活用した。現在でも取引先の飲食店はコロナ前の売り上げには戻っていない。