再生が難しいほど荒れ果てた荒廃農地の拡大と公共工事で発生する公共残土の処理という2つの社会課題を「田舎の土建屋」の力を使って一挙に解決するビジネスモデルを第4回アトツギ甲子園に提案し、最高賞の経済産業大臣賞を受賞させていただいた。
木が生い茂り森や林のようになってしまい、重機などを使って大規模な整備をしないと、農地として再生できないほど荒れ果ててしまった荒廃農地は、高齢化や担い手不足から農業からリタイヤする農家が増える中、全国的な課題となっている。例外なく、京丹後市でも深刻化している。一方、公共残土の問題は、仕事柄、非常に身近な問題だった。全国的に処分場の確保が難しくなっており、不法投棄の問題などに心を痛めていた。
そこで荒廃農地に公共残土を受け入れる施設を作り、有料で公共残土を引き受けるとともに公共残土から得た利益を活用して荒廃農地を農地に蘇らせる事業を考えた。山林の開発などで排出される公共残土は、安全性の高い良質なものが多い。例えば、高低差のある荒廃農地に残土を入れて平たんな田畑にする。大規模で効率的な農業も可能になる。再生した農地で作物を栽培し、加工・販売して地域の活性化に役立てる。
当社は、土木建設から農業にいたるまで豊富な設備とノウハウを持っている。自治体や地域のコミュニティーの協力を受けながら事業を軌道に乗せ、地域が抱える2つの社会課題の解決につなげる。社会課題の解決だけでなく、地域の雇用や経済活性化など地域を盛り上げることにもつながる。まずは、京丹後でこのビジネスモデルを実践し、同じ問題を抱える全国各地に広げていきたい。