資材は国内外での活用が見込める。積極的な用途開発も
自社開発した製造技術をプラントとして域外展開
ガラスのパン「スーパーソル」
スーパーソルの製法はパンづくりに似ている。まずガラスを砕き微細な粉に。発泡剤と混ぜた後はコンベア式の炉に送る。ガラスは溶解し発泡剤による気泡で膨らむ。焼き上がると気泡が多孔質となり、保水や物質吸着など機能性を発揮する。焼成の温度管理がカギで、製品の吸水・非吸水を焼き分けられる。
ガラスは硬度の高さと、瓶の色やキャップ、ラベルを分別する手間が再資源化のハードルを上げる。だがトリムはセラミックス製の球を使う粉体化技術などで前者の課題をクリア。
また色の違いは製品に影響しないほか、紙など不純物は粉体化過程で除去することで後者も解決した。工場で原料を保管するフレコンバックには、泡盛や清涼飲料といった色とりどりの多様な空き瓶などが混合して詰められている。
トリムは飲食店も複数運営。店舗で提供した飲料瓶や県内で発生した廃ガラスを原料とすることで、リサイクルを率先して進める。
プラントを内外に外販
これら製造技術は自社で開発。製造プラント自体も外販している。「中小企業が事業承継とともにプラントを導入すれば、後継者に可能性を渡せる」(坪井巖社長)として企業向けに販売。国内の販売実績は15カ所ある。また台湾にも展開。沖縄で機械設備を輸出する地場企業として存在感を発揮している。
2016年5月には国内のプラント販売先と事業協同組合を設立。スーパーソル供給網を築き、主に公共工事への需要増に応える。
用途広く海外にも
スーパーソルは用途面でも境を飛び越え展開している。建設分野では、岸壁背面や道路・擁壁などの軽量盛土工事に使用。農業では排水資材や土壌改良材として。さらに伊勢エビの水槽ろ過材としても、高い効果を発揮しているという。
またバヌアツ共和国では地中に埋設することによる水質浄化の実証を実施。このほか保水効果を生かすことで地中に雨水貯留システムも構築できる。
今後もソフト、ハード両面で、国内やアジアに向けて沖縄発のリサイクル製品の発信を続けていく考えだ。
スーパーソル。焼き分けによって密度を変えられる。高密度(右)と低密度の製品