開発の大きな後押しになったのは、岩渕社長の弟で代表取締役専務の岩渕裕樹氏だ。大手医薬品メーカーで8年経験を積んだ兄の岩渕氏と対象的に、裕樹氏は大手IT企業に勤務していた経歴を持つ。アプリ開発の知識やネットワークを持ち、社長の思いを具体化させていった。
ウオーキングは脂肪の燃焼効果が高く、さまざまな生活習慣病を予防・改善させる運動だ。しかも手軽に一人でもできる。ウオーキングの習慣をつけてもらうだけでも大きな健康増進効果が期待できる。ウオーキングを習慣化できるさまざまな“味付け”をアプリに施した。社内で実際に試行的に使ってみると、成果がみられた。
岩渕氏は、裕樹氏と2人で、ふだん付き合いのある千葉県内の企業に働きかけ、21年11月にイベントを開催。25社・約400人が参加した。「企業同士の対抗戦をやると、1社だけでやる以上に盛りあがった」と岩渕氏は手ごたえを感じた。企業同士のコミュニケーションもよくなり、連帯感も醸成される。
「地元・千葉を盛り上げていくメンバーなんだという団結力が生まれ、地元の活力にもなってくる」。岩渕氏自身、経営者同士の交流が深まり、そこから地域の課題に対する気づきもあったそうだ。22年7月にも新たなイベントを計画中で、利用者はさらに増える見通しだ。
このほか、アプリには、定期健診の結果を記録する機能もある。ふだんなら結果を一読して終わりの健診結果を「見える化」することで、健康への関心が持ちやすくなる。それだけでなく、会社としても社員全体のデータを分析して適切な健康施策に役立てることが可能になる。