当社はマクテンの販売・普及活動を主力事業としている。ファインアートかわばたが製造・施工を行い、両社で連携して事業を進めている。一般的な天井の多くは吊材で石膏ボードを吊るという工法で取り付けられている。そのような天井の裏には、天井取り付けに関わる多くの吊材や下地材が使用されている。東日本大震災以降も熊本、鳥取、北海道等各地で予想外の大地震が発生しており、多くの吊り天井の落下が報告されている。1月の能登半島地震でも天井落下事故が発生した。国土交通省は東日本大震災以降に「特定天井(天井脱落により重大な危険が及ぶ天井)」を規定し、特定天井に該当する天井は、構造的に安全性のある仕様にしなければならなくなった。ただ、吊り天井で対応するには、より強固な構造が必要で、設計も複雑になっているなど、課題も浮上している。
マクテンは、吊り材を一切使わず、床と水平なピンとした天井を膜材で作る工法を採用している。膜材は柔らかいので、変形や衝突に強く、地震による建物のゆがみや揺れを吸収し安全を保つ。シート状のため、万が一落下しても突起物の落下のような危険を与える心配はない。また、大きな1枚のシートで施工するため、短工期で天井を施工できる。天井の形状や高さを問わず設営が可能で、大掛かりな足場も不要など、施工現場の省力化に貢献できる。
さまざまなメリットがある工法だが、残念ながらまだまだ世の中に普及していないのが実状だ。展示会に出展したり、工務店向けの勉強会を開催したりするなどのリアルの取り組みに加え、ウエブサイトやSNSを活用する手法も積極的に採り入れている。ビジネスコンテストに参加するのもその一環で、少しでもマクテンを知ってもらいたいためだ。一連の取り組みで、見積もり依頼が10倍に増えた。アトツギ甲子園に出場したことをきっかけに、さらに認知が進み商談件数も大幅に増加している。