開業後1年半は一人でスタジオを運営していた。スタジオを開いて半年後に、コロナ禍が襲うなど、苦難も経験した。その間も松井PMのもとを訪れ、事業の将来像について話し合った。「具体的にこれを相談したいというより、頭の中を整理してもらっているという感じで伴走してもらった」という。3年目に個人事業から法人化し、従業員も採用した。「やはり法人化したことで気合が入った。従業員を採用したことで、事業を拡大させていく責任感も感じた」と、経営者としての覚悟も固まった。
創業から6年が経過した現在では、従業員も3人に増えた。スタジオも移転し、規模を拡大させた。大切にしているのは、従業員であるトレーナー一人ひとりの質を高めていくこと。「トレーニングは一対一の属人性が高いサービスだからこそ、トレーナーの『質』がすべて。誰が担当してもお客様に感動していただけるよう、教育には最も力を入れている」。 同店では、個々の従業員に売上ノルマを課していない。代わりに重視するのは、飽くなき知識の習得と、目の前のお客様にどれだけ誠実に向き合えたかという「顧客満足度」だ。
上村氏は「売り上げや利益といった経営に関する数値は従業員にもオープンにし、みんなでどうすれば事業を伸ばしていけるかを、一緒に考えるようにしている。利益が出たら、それを従業員とお客様に還元しようと言っている。当面の目標を従業員とともに研修を兼ねてピラティスの本場であるドイツの展示会に行くことに置いて、みんなで頑張っているところ」と笑う。