全国の水道事業は曲がり角を迎えている。インフラの老朽化が進む一方で、予算が確保できず更新が進んでいないのが実情だ。人口減少が進む中で、水道の維持にかかるコストが増大し、今後の水道事業の経営にどんな影響を与えるのか、金村氏は危惧している。
その中で、光明製作所が開発に取り組んでいるのが、IoT技術を活用して遠隔で操作可能な「スマートバルブシステム」だ。
引っ越しなど入退居で水道利用の開始や停止をする際、水道局の職員が直接現地に向かい、水道のバルブの開閉作業をしなくてはならない。地域によっては移動に時間がかかるところも多く、遠隔操作できるようになれば、業務の大幅な効率化につなげることができる。現在、実用化に向けて全国各地の水道局が実証実験を行っている。
このほかにも人手不足が深刻化する水道局をサポートするため、給水装置の製造だけでなく、施工までサポートする事業の展開を検討している。実現すれば、給水器具の製造から設置までをワンストップサービスで提供できる体制が構築できる。実現に向けて工事などのノウハウを持った事業者とのM&Aの可能性も模索している。
「中小の工事業者の中には後継者難で存続が難しいところも出てきている。第三者承継(M&A)の環境も整っているので、お互いがウィンウィンの形で事業を展開できる道筋を考えたい」と話していた。