前向きに進み続ける森本氏の活動は各方面で高く評価され、2020年に全国商工会議所女性会連合会主催の第18回女性起業家大賞でグロース部門奨励賞を受賞するなど受賞・表彰歴は数多い。そして2025年、文部科学省が進めるアントレプレナーシップ人材育成プログラムの推進大使に就任した。これは、次代を担う子どもたちが起業や社会課題解決に不可欠な「アントレプレナーシップ」を体得することを目的としたもので、森本氏は主に中国・四国地域の中学校、高校で生徒向けに講演を行っている。
その際に強調しているのが「チャレンジする勇気」だ。「初めから自分には無理だと考えてあきらめるのではなく、自分の夢や目標に向けて一歩踏み出すことが大事だ」と訴える。「死ぬこと以外はかすり傷」との座右の銘を持って、いくたびの苦難を乗り越え、自分の夢に向かっている森本氏の言葉には説得力がある。
将来はハワイに住みたい-。子どもの頃に抱いた夢は今も捨てていない。しかし、新たに取り組み始めた有機農業と農福連携・商福連携、アントレプレナーシップ教育、さらに、インバウンド向けの古民家活用プロジェクトをスタートするなど、やるべきことは枚挙にいとまがない。とくに、自身の孫を持ってからは、自分の夢よりも子どもたちの将来に考えをめぐらすことが多くなった。「今は未来への基盤づくりに貢献したい。自分の夢は老後に後回し」と森本氏は話している。