フェイスシールドの開発・製造に取り組み、4月中旬に発売した。新型コロナウイルス感染症の脅威にさらされている医療関係者はもちろん、介護施設や小売店、製造現場など、さまざまな分野で働いている人たちの健康と安全を守るためだ。フレーム部分はステンレス製のため強度があり、繰り返し使用が可能。樹脂製のシールド部分は使い捨て使用を想定し、ホームセンターなどで安価に購入できる。
これに続き、美容業界向けに特化したフェイスシールドを開発し、5月中旬に発売した。一般的なフェイスシールドのように頭部に装着するのではなく、首からぶら下げる方法を考案し、顧客が装着したまま、髪を切ったり、洗ったり、染めたりできる。一般的なフェイスシールドやマスクを着けたままでは、十分な美容サービスを提供することが難しいが、この方法ならば顧客は飛沫感染などの危険性から開放される。
装着方法は、顧客がステンレス製のフレームを持ち、シールド先端を額のちょうどよい位置に当てる。後は美容師がネックストラップを締めるだけで簡単に固定される。シールドの位置は個人単位で調整でき、フレーム部分は300回以上の繰り返し使用を想定。シールド部分はその都度取り外して交換し、清潔なシールドを常に用意できる。
美容業界向けの製品を開発したのは、地元・府中市内で美容院「Tact of Hair」を経営している友人から4月下旬に相談されたのがきっかけ。彼には試作段階から製品の仕様と使用を評価してもらった。首からぶら下げるだけで顔にフィットするよう形状を工夫し、首からぶら下げるところまで到達するのに何度も作り直した。
また素早く製品化するため、地元製造業の若手経営者に呼びかけ、板金・曲げ加工を五敬工業(福山市)、ステンレス部分の塗装を府中メッキ(府中市)、ネックストラップなどの部品調達を伊豆義(福山市)とコラボレーションして製品化した。
販売は手数料無料の通信販売サイト「BASE」を利用した。フェイスシールド事業は100%ネット販売であり、これまでに一般向け、美容室向けそれぞれで150万円程度を売り上げた。ただそれ以上に、新聞・テレビ・雑誌など各種メディアに取り上げていただき、会社の知名度アップにつながったと評価している。