同社が拠点を置く滋賀県草津市は、琵琶湖の南端近くにある。地域の住民、企業とも琵琶湖の環境を守ろうという意識はもともと高い。同社は環境の国際認証である「ISO14000」を県内の中小企業として早期に取得し、県が掲げる環境関連の目標を県が設定する以前から独自目標を定め、それを達成するなど、率先して環境重視の経営を行ってきた。また、モーターは、世界であらゆる機械や装置に組み込まれており、駆動時に大きなエネルギーが必要なため、温室効果ガス排出量増加の大きな要因ともなっている。同社は永久磁石を用いて省エネを実現したセンサレス・ブラシレスモーターを開発するなど、モーターの高効率化に早い段階から取り組んでいる。
さらに、滋賀県が推進している「しがCO2ネットゼロ」ムーブメントへ賛同して、CO2排出量を2030年度までに2013年度比で51.7%削減する目標を設定した。省エネ性能の高いエアコンやLED照明の導入、太陽光発電設備の設置、部門ごとの電力使用量のデマンド管理、工場棟にペアガラスを導入、WEB会議システムの導入など、ハード・ソフト両面で取り組みを加速している。こうした活動が評価され、同社は滋賀銀行が始めたCO2削減量に応じて金利を優遇する新しい融資制度の第1号に選定されるなど、中小企業として先進的な温暖化対策を進める企業として評価されている。
また、2025年1月から地域や子供たちの未来を創るCSR活動である「E-CAN CONNECT」をスタートさせた。「E-CAN CONNECT」は、近隣の小・中学校とリサイクル事業者の株式会社がんさん(滋賀県草津市)と連携した缶のリサイクル活動。集められた缶は福祉作業所に持ち込み、分別作業後にリサイクルされる。生徒にはその時に得られたリサイクル還元金を使って地域貢献になることを考えてもらい、実行してもらうことにしている。地域の子どもたちが「共によりよい社会をつくる力」をもち、地域全体の活力を育み、地域社会を担う人材の育成につなげることを目指している。