1892年(明治25年)に曽祖父である古賀末吉が、酒・雑貨小売業(屋号:かねすえ)を始めたのがルーツだ。その後、冷凍食品の卸売業を始め、1973年(昭和48年)に佐賀冷凍食品株式会社を設立した。佐賀県内の大手流通業の統廃合が進む中、地域に根差した企業として1996年からは地元の農産物を加工した「佐賀のふるさと食品」の取り扱いを始めた。
2006年に食品製造業に本格参入し、08年から「かねすえ」ブランドとして「おいしい、地元食材、安心」をテーマに、自社製品の冷凍おにぎりのほか、佐賀県内の農業生産者やシェフと連携して「佐賀牛ハンバーグ」「レンジDEステーキ」「おもてなし寿司」など、付加価値の高い商品づくりを追求している。食品の卸から製造までを行い、佐賀の魅力を全国・海外に発信している。
2021年3月期の売上高は4億7000万円。卸売部門は食品スーパーや飲食業、自衛隊など約90社、製造部門は通販・宅配事業者、百貨店、ふるさと納税など45社と取引があり、卸が全社売上高の8割を占める。社員数は24人で、うち正社員は7人、パート社員は17人の陣容だ。
新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた20年3月は、前年同月に比べて売り上げが27%減少した。ただ、コロナ禍でも休業はせず、外出自粛に伴う「家ナカ需要」への対応に向けて取り組みを強化した。資金繰りは日本政策金融公庫と県の無利子融資を活用した。