SDGsの取り組みも2021年から始めている。折れたり短くなったりしたクレヨンを再生する「マーブルクレヨンプロジェクト」だ。自分たちにもSDGs活動ができないかと考えたスタッフが再生クレヨンに着目したのが始まり。作り方は簡単で、使わなくなったクレヨンを集めてフクロウ型の容器に詰め、いったん電子レンジで溶かしてから固めるだけ。異なる色を詰めるとマーブル柄のカラフルなクレヨンに。1個のクレヨンで違った色が描け、子どもたちも大喜びだという。
地元企業2社と協力し、市内の商業施設や小学校などを中心に県内外約50カ所に回収ボックスを設置。家庭や学校で不要になったクレヨンを集めて再生し、市内の小学校に贈呈している。また小中学生らが自分たちで再生クレヨンを作るというワークショップも開催。集客力があるイベントとして人気が高く、現在は企業や商業施設からの依頼を受けて事業として行っている。また、いろいろな企業からSDGsのノベルティとしての注文が多く殺到しているという。
さらに今年4月からは、大垣市から委託を受け、高齢者に看護師が付き添って買い物を支援する「買い物deリハビリフレイル予防事業」をスタートした。赤ちゃんから高齢者へと“振り幅”の大きい事業展開に見えるが、問題意識は同じ。金森氏は「昨今の晩婚化や出産年齢の高齢化で、女性が育児と同時に、高齢になった親の介護というダブルケアを行うケースが増えてきた。女性が社会で活躍するためには、保育事業だけでなく、高齢者の健康維持につながる支援も必要だ」と話す。
具体的には、自力で買い物に出かけるのが難しい市内在住の高齢者を対象に、金森氏ら同社の看護師が商業施設での買い物に付き添う。店内を歩くという運動でフレイル(加齢によって心身が衰えること)を予防するのが狙いだ。さらに、食料品購入の際には栄養バランスや栄養価を考慮してアドバイスを行い、健康維持・増進につなげたいとしている。「食料品の購入が基本だが、衣料品など欲しかったけれど買いに行く機会がなかったものも購入する。そのときは皆さん、本当にうれしそうな表情を見せている」という。