支援がスタートしたのは2022年11月。経営者自らが経営状況を見つめ直し、課題を見つけて解決につなげる「課題設定型」の支援手法の習得が大きなテーマだ。経営者の声に耳を傾け、対話を重ね経営課題に気付いてもらう。長期にわたり経営者に寄り添いながら粘り強くサポートする。
「課題設定型の伴走支援とは何か」という導入研修から始まり、専門家や支援先企業を交えた面談が行われた。本格的な支援に入ると、2人は課題設定型の伴走支援で非常に重要な「対話と傾聴」を実地で学んだ。
「会社を総点検するため、社長や社員から何日にもわたってインタビューをする。課題を洗いざらい出していく中で、会社のことを一から十まですべてわかるくらいまで細かくリサーチする。何度もやりとりをする中で、会社のことが分かってくる。『対話と傾聴』の重要性に気付かされた」と依藤氏は語る。
高橋氏は「『対話と傾聴』の中で信頼関係を構築することの大変さが分かった。経営者から本音を聞き出すには、チームや自分の本気度を伝えないといけないと感じた」という。
支援チームの専門家も若手の2人を温かく見守りながら指導に当たっている。「『わからないことがあれば聞いてください』と常に言われているので、それこそ文言一つ、カタカナ語から教えていただいた」と高橋氏。経験が浅いことに臆することなく、むしろ若さを前面に出して、専門家たちのノウハウを吸収している。
設定された複数の課題テーマの中で、人材の採用・育成については主体的な立場での支援を任されている。求人票での会社の魅力の押し出し方や幅広い媒体を活用した求人活動などをアドバイスしている。経営指導の先輩である三木氏は「2人とも積極的に取り組んでいて、よくがんばっている」と成長ぶりに目を細めていた。