見学受け入れ、マンネリ化打破
オリジナル製品の開発で魅力発信
各製品は工程履歴を記録
品質保証の体制も自慢の点。購入する母材の履歴から、社内では製造ロット番号により各工程の履歴を外注工程も含め管理し、記録は一定期間保存。特に原子力発電所向けのナットは永久保存する。
2次加工を担当するグループ会社の木村製作所(東大阪市)と合わせ従業員数は73人。ナットのさまざまなニーズに、短納期、高品質、お手頃価格で応えてリピート客が多く、展示会の参加、ホームページ、口コミなどで新規の案件が入ってくる。
力を保つ秘訣が、毎月数件ペースで国内外から迎える工場見学者。定位置・定量・定方向といった整理・整頓が従業員自転車置き場から、事務所、工場の隅々にかけて実践されているのが見所だ。
「見える化し、今は見せる化を意識して取り組んでいる」と木村社長は解説する。
かつて工場内は切削油の油だまりがあちこちにあり、外部の人は足を踏み入れるのをためらう現場だった。改善の工夫で、今は様変わり。ビフォー・アフターの写真パネルも用意している。工場見学は、外部の目で見られることによる緊張感の効果でマンネリ化を防ぐ意味がある。07年ごろから受け入れを始め、現在同社は東大阪のモノづくり企業見学で定番コースになっている。
ボトムアップ型で職場づくり
5S活動(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)は、木村社長の実兄で現会長の木村繁雄氏が89年に社長就任して始めた。汎用機を使う技能の持続、若手人材を採用して育てるためには、現場改善しないとだめだと先を読んだ。トップダウンで取り組みを始め、途中からボトムアップ型に変え、現在は現場リーダーを中心に活動する。02年には品質管理・保証の国際規格「ISO9001」を自力で取得した。5S、ISOに環境経営を加えた3本柱を今後も磨き続ける方針だ。
富士製作所の製作する各種ナット