だが、安藝社長の狙いは、こうしたチームのPR効果でフィギュアのマーケットシェアを拡大することではなかった。業界のグローバルマーケット拡大という、もっと大きなことだった。
「私は、日本的なフィギュアのマーケットを世界に広げていくことを第一義に事業を展開している。マーケットが拡大すれば当社は自ずと成長する。仲間も業界横断的に増える。当社製品の影響を受けたクリエーターが創作する新たなコンテンツによる、新たなマーケットの創造だって期待できる」
「本社は、日本の作品をメインにフィギュア化し販売している。中国にあるグッドスマイルカンパニーの関連会社(GOODSMILE ARTS SHANGHAI, LTD.)は、中国の作品をフィギュア化している。アメリカにある関連会社(Ultra Tokyo Connection, LLC)や中国にある関連会社(GOODSMILE SHANGHAI, LTD.)は、それぞれの商圏で人気のあるフィギュアを、日本のフィギュアに加えて販売している」
「これが当社のメソッドだ。持てるネットワークを総動員した多種多様な手段でローカライズしたフィギュアを、それぞれの国で親しまれる特別な存在に引き上げていく。新たなコンテンツが当社の周辺から誕生するという世界的なトレンドを確立したい」