「新しいモノづくりにこだわりを持ち、技道精進を精神に、会社と共に成長し続ける」が経営理念の一つ。経営が厳しい状況下でも、大学や県の研究機関と連携した戦略的基盤技術高度化事業(サポイン事業)を活用し、技術の研鑽・新たな開発は怠らなかった。ものづくり補助金なども積極的に活用し、精密加工設備を積極的に導入することで、高品質の製品を製造。取引先の信頼を勝ち取っている。
一方で、「会社は急成長しているが、その成長に社員が追い付いていない」と福井氏。次代を担う若手社員の育成が大きな課題となっている。そこで中小機構のハンズオン支援を活用。2022年度から専門家の派遣を受け、若手リーダーの育成に本格的に着手している。
「各部署から15人ほどの若手社員を集め、育成プロジェクトをスタートさせた。売上目標や経営目標を達成するために何がしたらいいのか、若手社員たちに考えてもらった。今は第2段階に入っており、『これがやりたい』と手を挙げたメンバーに絞ってプロジェクトを実施している」。経営目標の達成に向けて若手自らが課題をみつけ、その課題を解決する。課題設定型の経営改善に取り組んでいる。
福井氏は「中小機構からの継続的支援を受けながらDXを進めたい」と意気込みをみせる。製造現場にカメラを導入。「見える化」による生産工程の効率化を模索している。「車でいうと、燃費のよくないスポーツカーで突っ走っていたが、これからは燃費のいいハイブリッド車に切り替えるイメージ。DXで効率化を進めていきたい」と、急成長から安定成長へのステップアップを図っている。