そんな同社でも抱える課題は少なくない。
ねじ流通業界は、競争力の激化やユーザーのコストダウン要請で収益確保が厳しい状況が続いている。同社は1万点にも上る商品を提供しているため、事業リスク回避ではプラス面も多いが、商品数の多さや特注品割合の高さ、小ロット短納期での納品が受注構造や管理を複雑にしており、物流コストがかさむ。
取引先からの受注は国内16営業所で対応しているが、受注頻度の高い在庫は各営業所に倉庫を設置して保有しているため、大きなコストがかかる。事業拡大へ向け他地域で新たな拠点を展開したくても、今のビジネスモデルではコスト負担が大きいため容易に実行できない。
在庫品は受注後翌日配送が原則で、1個単位からの発送を行い、一部は当日配送にも対応している。この細やかな対応は当社の強みでもあるが、全商品の約8割の配送を基本的に営業社員が行っており、本来の営業業務のウエイトが低くなっているという問題もある。
同社はこうした物流課題をどう克服してきたのか。