まず国と北海道のコロナ特別貸付を活用して資金を確保した。飛沫・接触感染を防ぐため、ホテル内の換気や従業員の手洗い消毒、マスク・手袋の着用などを徹底し、密集・密閉・密接という「三密」の回避に取り組んだ。日本旅館協会などの「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」を遵守し、部署ごとに感染症予防対策を徹底している。
体温をチェックするために、全ホテルに顔認証システム付きをはじめとした「サーモグラフィー」を導入。レストランと男女大浴場入口に「混雑状況通知システム」を設置し、お客様に三密回避を促した。また「次亜塩素酸水生成器」や「空間除菌清浄機」を導入し、徹底した消毒・換気に努めている。
その集大成として、新型コロナの感染リスクを抑える「新しい生活様式」の北海道版「新北海道スタイル」の実践に向け、7つの習慣化に取り組む姿勢を明確化した。館内や客室に「新北海道スタイル安心宣言」のボードを掲示し、ホームページに掲載した。
併せて、お客様に対してマスク着用や手洗い、利用時間・人数の制限、室内換気などに協力を要請するボードも作成し、掲示・掲載した。同日に同一施設を利用した人から感染者が出た場合に通知する「北海道コロナ通知システム」への登録も促し、6月20日の営業再開から北海道で主流のビュッフェスタイルを復活させることができた。
ただ当初は、消毒液やマスクなどの調達に苦慮した。取引先へお願いして何とか調達でき、取引先との関係性がいかに大切であるかを痛感した。また感染防止に対する従業員への教育が課題だったが、正しい知識を得ることで不安を払拭し、お客様に自信を持って安心・安全を伝えることができている。
一方、3月27日には当社の社長をはじめ道内の7ホテルグループの若手経営者が連携し、ホテルの安全対策をPRした。メディアの取材を受け、紹介されたことで、感染対策をしっかり行っているホテルと認知された。お客様からは「ここまで徹底しなくても」という意見もあったが、徹底した姿を見せることでお客様、従業員に安心・安全を与えられる。他社ホテルからの視察もあり、これからの「標準スタイル」として発信していきたい