当社は北アルプスの絶景を望む白馬村で「白馬岩岳マウンテンリゾート」を運営している。スキー客が訪れるウインターシーズン(前年12月~3月)だけでなく、グリーンシーズン(4月~11月)も含めた通年で集客しようと、ここ数年、各種の施設を新設している。かつては他のスキー場と同様、ウインターシーズンのみで年間の売り上げの大半を稼いでいた。しかし、1990年代をピークにスキー人口が減り続けるなか、そうしたビジネスモデルは通用しなくなってきた。そこで、従来のスキー場モデルからの脱却が重要と考え、オールシーズンで楽しめるマウンテンリゾートを目指すこととした。
具体的には、2017年にマウンテンバイク(MTB)の初心者向けダウンヒルコースを「白馬岩岳MTB PARK」内に造成、翌年には、ニューヨーク発の人気ベーカリー「THE CITY BAKERY」を併設した絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」を開業した。ここからは紅葉シーズンをはじめ四季折々の白馬三山の美しい眺めを堪能できる。これらの取り組みが奏功し、グリーンシーズンの来場者数は2017年の2万9000人から、2018年は6万人、そして2019年は13万人と2倍以上に伸び、初めてウインターシーズン(11万9000人)を超えた。
しかし、2020年はコロナ禍で来場者数が減少した。最初の緊急事態宣言下では全施設で1カ月ほど営業を休止し、5月に予定していたアウトドア・音楽イベントも9月に延期した。来場者数はウインターシーズン(2019年12月~2020年3月)が5万2000人、グリーンシーズン(同年4月~11月)が10万3000人。とくに冬は厳しく、インバウンド(訪日外国人)客が激減するなどして、来場者数は前年同期の半分以下となった。