1個2000円という高価でも売れる卵を生産・販売し、それを世界に売る「日本一のブランド卵革命」を展開していく。
卵は「物価の優等生」や「スーパー特売の目玉商品」と言われるように、安くて当たり前、と思われている。2023年には鳥インフルエンザの大流行の影響で価格が上昇したが、現在は元に戻っている。その一方で、飼料価格や電気・ガス、資材費などは大幅に上昇し、養鶏農家の経営を圧迫している。廃業も相次ぎ、1989年に1万戸以上あった養鶏農家が現在は1500戸ほどに減少し、さらに4年後の2028年には1000戸を割り込む見込みだ。こうした流れを私の代で止めたい。その戦略が「日本一のブランド卵革命」だ。
「日本一のブランド卵」の価格は1個2000円と極めて高価だが、旨味とコクは通常の5倍(外部の食味検査による)。また、国内で0.17%しかない純国産鶏種の平飼い(ケージではなく平らな地面の上で放し飼いの状態で飼育する方法)で生産したという希少性がある。通常の卵だと2%ほどの利益率は約50%となり、養鶏農家の経営を助けることになる。
販路はまず海外から広げている。世界的な日本食ブームを追い風にして、日本料理レストランや高級ホテルなどをターゲットにしている。すでに香港やハワイには輸出し、非常に高い評価を受けている。続いてシンガポールや台湾、韓国にも輸出し、2027年には中東のドバイに輸出することが決まっている。
世界の卵の市場規模(2021年実績)は約16兆円と言われ、日本の市場規模(約5000億円)に比べてはるかに大きい。この市場を「半澤メソッド」で制圧したいと考えている。「半澤メソッド」は、60年を超える歴史を持った当社だからこそ可能となる方法で、具体的には(1)日々の体調などを正確に把握できる養鶏の分析力(2)複数の養鶏場をM&Aで再生した経験(3)高級卵へのリブランディング(4)国内外への直接的な販売力—のこと。このメソッドで「日本一のブランド卵」を世界に広め、さらに日本に逆輸入する形で日本でも高価な卵を販売していきたい。「卵は安いもの」という固定概念を覆すことで、当社のみならず、日本全国の養鶏農家の助けとなりたい。