「開発当初から海外への販路開拓はもちろんイメージしていました」そう「hibi」のことを教えてくれたのは、神戸マッチ株式会社代表取締役・嵯峨山真史さん。当初から、今は国内で販売してから海外へ、という時代ではないと感じていた嵯峨山さんは、「SNSの時代で世界に同時発信できるので、ならば並行してやってしまおうと思いました。日本好きな海外の方の興味を引きやすい、日本のレトロ感や、和風といった『日本産感』を強く出す商品ではなく、『擦るという行為、火をつけるという行為を残した、全世界の人の生活に寄り添う商品』を作り、長く暮らしの中で使ってもらうファンを作りたかったのです」と話す。その思いが、プロジェクトメンバーと決めた「hibi」の根幹だった。売り方もそんなストーリーがきちんと伝えられるように、国内での販売においては例外を除いて小売店への「直売」を基本に。そして海外でも、当初の戦略通り1〜2年目は国内同様に小売店への直売を中心として販売ルートを拡大し、3年目以降は信頼を置けるディストリビュータに間に入ってもらうという販売の仕方へとシフトしていった。
海外での展示会は2016年1月の「メゾン・エ・オブジェ」を始まりとして、今までに3回続けて出展。その理由は、「1年目は新しい出展者ということで注目が集まる。2年目は、『去年出ていたな』とバイヤーが気づくことがある。3年目は、『あ、本気なのだな』と思われる」と聞いたから。実際に、3年出展することで、海外のバイヤーとやり方や「hibi」に合った見せ方など、今後について見えてくることがあったそうだ。「ただ、半分勢いもありますね(笑)」と当時のことを笑って教えてくれた。実際にこれがきっかけとなり、フランスをはじめとした海外への販路開拓に繋がっていくこととなった。