それまで“男社会”だった社内に女性が増えたことで様々な対応が必要になった。2019年4月には休憩所を改築し、男女別の休憩所とシャワー室を整備。社内に業務用の大型洗濯機も設置した。それまでは、汚れたユニフォームを自宅に持ち帰り、他の衣類などとは別に洗濯していたが、「一日に2回も洗濯機を回す必要がなくなり、とくに子どもを持つ女性社員からは喜ばれた」(元山氏)という。業務面でも改善を進め、ATトラックや産廃選別ラインを新たに導入。重たい家具などを運び出す際には2人1組で作業に当たるといった工夫を凝らし、女性が働きやすい環境を実現している。
2022年2月には、女性社員比率5割を目指して女性中心のチーム「READY SUNFLOWER(レディサンフラワー)」が発足。家事や育児の経験を持つ女性ならではの目線から、設備・制度の面のさらなる改善と、同社を含めて廃棄物処理業界全体のイメージアップを図る取り組みを進めている。同年4月にはチームの意見を採り入れて女性専用ユニフォームを導入した。同社のユニフォームは女性の積極採用を始めた後の2020年に変更。青をベースに赤や黒などでデザインしたカラフルな男女共通のものになっていた。これに対し、女性専用ユニフォームは「やさしさやかわいらしさを表して女性らしさをアピールしたい」というチームの声を受け、全体的に淡くやわらかい色合いに。これに合わせて、収集車など一部の車両もピンクを基調にしたデザインに模様替えしている。
一連の取り組みによって「会社のイメージアップだけでなく、採用面でもプラス効果が出ている」と元山氏は話す。さらに業務面では、不用品の処分など各家庭を訪れて行うサービスで「女性に来てほしい」とのリクエストが寄せられるようになったという。