自主性のある事業目標の設定
異業種である農業分野への挑戦
要望、クレームには即対応
自主的な目標設定とスピーディーな業務改善が“元気印”のカギだ。6月決算の同社では、5月頃から各事業部が新年度に向けた事業計画を作成し始めるという。肝心なのは、計画に盛り込む「事業案」や「数値目標」、「既存顧客への新規提案」などをスタッフ側が自ら練り上げること。「トップダウンの良さもあるが、経営者の作った目標では動かされている感覚が社員の間にどうしても広がってしまい、社員の成長も妨げる大きな要因になる」と高橋社長は話す。計画作成のプロセスを社員が経験することで、課題や改善点がクリアになるという効用もあるのだ。また、顧客から寄せられた要望やクレームには即座に対応し、現場単位や部署単位の業務改善につなげる。対応の期限は1日だ。顧客からの“声”が届いたら、担当部署のスタッフが求める内容を検討し、解決策を携えて現場に急ぐという。
自社製品で収益基盤強化
1995年には宇都宮大学と農産物の鮮度保持などに関する共同研究をスタート。自社製品を生み出すことで事業の柱を増やし、収益基盤の強化につなげている。「快蔵(かいぞう)くん」はエチレンの除去パネルを組み込んだ循環ダクトと超音波加湿器を搭載した冷蔵庫で、農産物の鮮度を長期間にわたり保つことができる。また、既存の保存庫に取り付けが可能な鮮度維持機「いきいきくん」は浮遊するカビや雑菌を除去しつつエチレンガスを分解。農産物の鮮度を維持しながら、熟成させる効果もあるという。
農産物の鮮度を長期保持する「いきいきくん」
現在は両製品を扱う代理店を広げるなど、販売網の整備を進めている。生鮮食品の卸売業や飲食店などからの引き合いも良く、高橋社長は「両製品が大高商事の一翼を担う存在になってくれれば」と期待を寄せる。