2016年10月の金曜日、最大震度6弱を記録した鳥取県中部地震が発生する。県内外で負傷者32人、住家等は1.5万戸超もの被害が出た。同社では幸い人的被害はなく、業務に支障のある建物・設備の被害も無かったが、倉庫では商品在庫が大きく荷崩れており、週末は従業員総出での現場復旧となった。「日頃の訓練で従業員の意識が高く、全員が適切な行動を取れた。今後は飲料水や食料品の備蓄にも積極的に取り組みたい」と岡野会長。BCP策定後、防災訓練を年2回行い従業員の意識を高める努力を続けてきたことが奏功したのだ。
同社は毎年決算期に全従業員と取引先2銀行の支店長を前に経営計画の発表会を開催している。経営計画書には顧客別の販売実績や計画をはじめ、資産や負債状況の記載がある。経営計画書を従業員にしっかりと理解してもらうため、経営を疑似体験するマネジメントゲーム研修も毎年実施し、従業員の参加を促している。BCPも同社が標榜するガラス張りの経営が下地となり、従業員へスムーズに浸透が進んでいるようだ。