「知人にこの塩のファンがいて、『一度、見にいかないか』と誘いを受けたのがきっかけだった。塩を作っている職人が後継ぎを探しているが、引き継ぐにしてもブランドを見直したほうがいいと言うので、まずは会ってみることにした」
小林氏は2021年にマーケデザインを設立し、主に中小の食品事業者を取引先に食品を中心にしたパッケージのデザイン制作を手掛けている。商品の企画・開発段階から参画。ブランディングやマーケティングを含めたトータルな商品開発支援を展開している。知人の依頼に「話だけでも聞いてみるか」と軽い気持ちで引き受けたという。
小林氏は大学を卒業後、大手電機メーカーに就職。もともとデザインとは縁遠い仕事をしていたが、その後、京都市内の中小企業に転職。その会社が新規に立ち上げたブランディング事業に携わった。その事業は既存事業を上回る成長を果たし、小林氏は取締役に昇進した。だが、現場から離れることに違和感を持っていた小林氏。「もう一度現場に出たい」との思いを強くし、独立を決意した。
マーケデザインでの業務は前職での経験と実績を生かしたものだ。「新型コロナウイルスの感染拡大で働き方が大きく変化し、プロジェクトごとに外部の人材を集めて実行できるようになった。このビジネスモデルを実践したかった」と小林氏。自身のネットワークを駆使し、幅広い分野の人材とチームを組んでビジネスを展開している。