同社は1974年、現在の井本謙一社長の父、良三氏がサンハイ興産株式会社として東京都内で創業。それまで商社で環境関連機器を手掛けていた良三氏は、高度成長が続くなか、いち早く環境問題に着目し、独立して水処理関連機械の仲介やレンタルを手掛けた。1990年には現社名に変更し、本社も千葉県習志野市に移転した。
バブル景気で土木工事が活況を呈し、同社は東京湾アクアラインなど多くの工事現場に水処理機械をレンタルしていたが、バブル崩壊後の景気低迷で苦境に。良三氏から協力を求められた井本社長は当時勤めていた土木関係の設計コンサルタント会社を辞め、1998年に父親の会社に入社した。
その後、経営の立て直しを進めた同社は2000年3月、土木工事で発生する大量の泥水を高速・連続的に処理する土木泥水再利用システムを開発し、提供を始めた。これは、工事現場に遠心分離機を設置し、泥水を水と汚泥に分けるシステムで、その水を工事用に何度も繰り返し利用できるものだ。
土木工事では、ウォータージェット工法(超高圧水でコンクリートなどを洗浄・切断・剥離する工法)を用いるなどして大量の泥水が発生する。その泥水については、現場内に設置した濁水処理設備で汚泥を沈澱させ、上澄みを再利用するという方法がよく行われていた。しかし、沈殿待ち時間で工期が長くなったり、再利用できない高濃度の泥水を産業廃棄物として処理することで費用がかさんだりといった課題があった。