5年前の社長就任前からの課題として、需要に波のある製麺事業は従業員の残業によって維持されており、採算面でも赤字体質だった。これを改善し、収益体質を強化するためにはどうしたらよいかが大きな課題だった。また人員体制を効率化して「多能工化」を図りたいと考えても、製造・外食・営業など部門間の壁があり、実現は難しかった。
独自の取り組みに限界を感じたことから、経営面、製造管理、外食事業の三部門それぞれで中小機構の専門家派遣を活用し、あらためて業務の洗い出しから始め、さまざまな対策に着手した。例えば製造管理では、各製造工程の見直しや原価の算出を中心に進めた。また部門の垣根をなくすために、5S活動や従業員による提案制度などを導入し、「多能工化」も進めたいと考えている。
一方、新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年3~4月の売上高は前年同月比で40%程度まで落ち込んだ。このため夜の営業を2時間程度短縮し、無駄な残業が出ないように人員を調整した。人員削減は行わず、雇用調整助成金を申請した。
テイクアウトは以前から行っていたが、20年5月から新聞広告、折込チラシ、ポスティングを開始。価格や原価の見直しを同時に行い、一時は売り上げの5割をテイクアウト商品が占めた。資金繰りについては、日本政策金融公庫とメーン行と協調し、持続化給付金を申請した。今後は事業再構築補助金の活用を進めていこうとしている。