朝専用の缶コーヒーに一番適した味とは何か—。開発チームをもう一つの難題が待ち受けていた。
通常、朝に飲むコーヒーといえば、目を覚ますためにブラック系の苦い味わいを連想することも多い。だが、開発チームはこの常道を行かなかった。「特徴を出すために、苦くすることや甘くすることはできる。しかし、お客様が缶コーヒーに求める味わいでないとニッチな商品になり、ときどきしか飲まない商品になってしまう。毎朝飲んで仕事などをスタートしてもらいたいという思いがモーニングショットには込められている。そのためには、しっかりしたコーヒーの味わいがしながらも、すっきり飲みやすいバランスが必要だった」(本岡智裕チームリーダー)と強調する。
使用するコーヒー豆には、香りとコクのあるアラビカ種のコーヒー豆を100%使用。焙煎や抽出方法なども朝専用缶コーヒー向けに独自に開発した。求めるバランスを追求するため、完成までに試作したコーヒーは何百種類に及んだ。ネーミングは朝専用の商品コンセプトをダイレクトに訴求するため「モーニング」を使用。また、朝に飲んで気分をキリッと変える一杯をショット感覚で楽しむことを表現するために「モーニングショット」に決まった。
2002年10月、「朝専用」という時間軸をコンセプトとしたモーニングショットは満を持して発売された。