当時から炭酸水には胃腸を強くする作用があるといわれ、仁王のごとく胃腸を丈夫にする健康水という意味から「仁王印… 」のネーミングで市場に出したところ、最初は苦労したものの1902年頃からは軌道に乗って販売を伸ばしていった。
すっかり気をよくしたウィルキンソン氏は1904年に西宮に新工場を新設し、仁王印ウォーターを「ウヰルキンソンタンサン」に改称してリニューアル発売した。いまでもボトルに明示される「since 1904」はこの年に由来する。
仁王印ウォーターは爆発的ヒット商品となり、その販路は国内のみならず欧米、中国、東南アジア諸国など27カ国に及んだとされる。
また、炭酸水ばかりでなくジンジャエール、レモネードなど商品アイテムも拡張した。が、それがいつのことだったのかについては記録が現存しないため、正確な時期は詳らかにされていない。
ラベルなど周辺の資料から推し量り、おそらく大正期のことと思われるが、仮に大正半ばとすれば「ウィルキンソン ジンジャエール」は90余年の歳月を重ねてきたことになる。
第2次大戦中にはいったん生産中断を余儀なくされたが、終戦とともに販売は再開し、戦後の経済復興が軌道に乗り始める頃には本格的にウィルキンソンブランドが復活、現在に至っている。