ITツール×ドローンで、森林調査にかける人員が約8割減:有限会社天女山

省力化 業務効率化 IT導入補助金 参照元記事:IT導入補助金2020

POINT

・【悩み】「林業」ならではの厳しい経営環境とIT投資への躊躇
・【対応】(IT導入補助金活用)3D GISツール「ScanSurvey Z Pro」を導入
・【成果】森林調査人員が約8割減、 調査コスト削減も実現

会社概要

・2000年設立。木材伐採、森林整備、林業付随サービスなどを手がける。山梨県「意欲と能力のある林業経営体」選定企業。YouTubeで林業の疑問に答える動画等を配信している。従業員数は13名。

悩み

・産業構造上、利益を確保することが難しい状況であった。
・森林の調査は実際に歩いて木を1本1本調査し、結果をエクセルに入力する必要があるため、作業に多くの人手と時間がかかっていた。
・デジタル化を模索するも、自社負担だけではITツール導入に踏み切ることができずにいた。

対応-IT導入補助金活用

<申請枠・類型:IT導入補助金2020 通常枠(A類型)>

・導入したITツールは3D GISツール「ScanSurvey Z Pro」。大容量の点群データを高速で3D表示、3D編集、3D自動分析することが可能。その他レイヤ分離機能や作図機能など豊富な機能を有する。
・森林の調査はドローン*で空撮。その結果を点群データ化し、ITツールを用いて解析・設計するようになった(*他の補助金を活用し、ドローンを導入)。
・作業道設計は地形図からITツールの活用に変更。図面上では難しかったルート選定を事前に判断できるようになった。
・従来できなかった土量の推測値を計算できるようになり、作業工程管理に活用している。

成果

・作業道は、地形図+従業員による現地調査でルートを設計・確定させていたが、現在はITツールでルートをほぼ確定。現地では最終確認を行うだけの工程になった。
・森林調査人員が1haあたり約10名から2名となり、効率化を実現。作業道のルート選定に係る現地調査(踏査)時間は従来の約1/2に短縮した。
・3Dデータを活用し、魅力的な施業提案が可能になった。

参照元(IT導入補助金 活用事例)

担当者の声や導入経緯、今後の展望など、さらに詳しくご覧いただけます。

企業データ

企業名
有限会社天女山
所在地
山梨県北杜市大泉町西井出8240-1726
事業内容
木材伐採、森林整備、林業付随サービスなど

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