病院、診療所または介護老人保健施設であること。
指定訪問リハビリテーションに必要な設備および備品などを備えていること。
開業ステップ
(1)開業のステップ
開業に向けてのステップは、主として以下の7段階に分かれる。
(2)必要な手続き
本事業を開業する場合は、事業者が、各都道府県の介護保険担当部署にて認可申請を行う。認可基準の詳細や申請時の提出書類などについては、都道府県で異なる場合があるため、事前に登録窓口で確認する必要がある。
なお、介護予防を含め訪問リハビリテーションの事業所には医師の関与が求められるため、事実上、病院、診療所または介護老人保健施設による開業となる。
サービスづくりと工夫
訪問・介護予防訪問リハビリテーションで行われるサービス内容は、以下のように定められている。
<機能回復訓練>
呼吸機能訓練、体力向上訓練、浮腫などの改善訓練、関節可動域訓練、筋力向上訓練、筋緊張緩和訓練、筋持久力向上訓練、運動機能改善訓練、痛みの緩和訓練、認知機能改善訓練、意欲の向上訓練、構音機能訓練、聴覚機能訓練、摂食嚥下機能訓練、言語機能訓練
<基本的動作訓練>
姿勢の保持訓練、起居・移乗動作訓練、歩行・移動訓練、階段昇降練習、公共交通機関利用訓練
<応用的動作訓練>
入浴行為練習、整容行為練習、排泄行為練習、更衣行為練習、食事行為練習、調理行為練習、洗濯行為練習、掃除・整理整頓行為練習、家の手入れ練習、買物練習
<社会適応練習>
対人関係改善練習、余暇活動練習、仕事練習
訪問・介護予防訪問リハビリテーションの利用者層は、要支援1から要介護5まで幅広い。また、いずれにおいても高齢であるほど利用者が多いという傾向もある。このような特性を踏まえつつ、サービスの内容を組み立てていく必要がある。
業務の実施に際して、利用者やその家族などの第三者にケガや物の損害を与えてしまった場合に備え、賠償責任保険へ加入しておくと、安心である。
必要なスキル
訪問リハビリテーションを提供するためには、事業所に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を置かなければならない。なお、訪問リハビリテーション事業所は、病院や診療所または介護老人保健施設が母体であるため、運営上、医師の関与が前提とされている。
ケアマネージャーや医師の紹介は重要な要素である。実績を作り、利用者による評価を上げ、ケアマネージャーや医師に紹介してもらえるよう、彼らとのネットワークを構築する営業スキルも求められる。
また、利用者へのサービスや施設の内容をホームページで案内している事業者がほとんどである。選ばれる事業者になるためには、ホームページを更新できる人材も確保したい。
保険請求事務は、概して複雑である。このため、本制度を熟知し、請求ソフトを使いこなせる人材も必要と言える。
開業資金と損益モデル
以下は、既存の診療所が、事業所内に事務所を併設して、訪問リハビリテーション・サービスを行う場合の例である。診療所の医師が所長を務め、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、事務員を1名ずつ配置することを想定する。
(1)開業資金
(2)損益モデル
■売上計画(参考例):訪問リハビリテーション
■収支イメージ(参考例):訪問リハビリテーション
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元にした一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)