業種別開業ガイド

リフレクソロジー

  • 足裏の特定のツボを指で刺激することで、その反射区と呼ばれる身体部分の疲労回復などを図る療法であり、最近では「リフレクソロジー(反射療法)」とも呼ばれている。
  • リフレクソロジーは、古代エジプト遺跡にも記録が残されるほどの歴史を持つが、今日のような形態に確立されたのは19世紀初頭であると言われる。
  • 東洋の「足裏ツボ指圧」とほぼ同じ療法であるが、ツボ指圧が「点」でとらえるのに対し、リフレクソロジーは足裏を「面」でとらえることを重視すると言われる。
  • リフレクソロジーは、多忙な現代人のニーズにマッチしたニュービジネスであるが、開業には国家資格が不要なこともあり、施術所数など正確な統計は公表されていない。
  • 当業種を含むリラクゼーションビジネスの市場規模は、年々拡大傾向にあるものの、特別な国家資格が不要で、しかも小規模資本で開業できるとあって、新規参入障壁は低く、競争環境が厳しくなっている。 料金体系は1分当り100円とする事業者が多いが、競争の激化に伴い、低価格にて進出する事業者が台頭している。
  • リフレクソロジーは、手軽さや低価格が都市部のOL、サラリーマンに好感され、近年急激な成長を遂げてきた。しかし、「産業」としての歴史は浅く、ブームが一巡した後にも消費者に定着するか否かが注目されている。

1.起業にあたって必要な手続き

医療行為ではないため、起業に際して国家資格は不要とされる。起業にあたっては、専門のスクールや実際のリフレクソロジーサロンで働きながら知識や技術を身につけ、リフレクソロジー協会の資格取得(認定)後に起業するのが一般的である。
また、起業に際しては、店舗を借りて開業するパターンや自宅の一部で開業するパターンなどがある。前者は事業(専業)として、後者は副業として取り組むケースが多い。

2.起業にあたっての留意点・準備

起業にあたっては、法律への抵触を避けるため、「マッサージ」という表現を使用せずに、「癒し」「リラクゼーション」といった表現を使用することが多い。 また、「診断」「治療」などの言葉は、医療行為となるため、使用してはならない。

3.必要資金例

15坪(ベッド3台)にて開業する際の必要資金例

4.ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

1)売上計画例

2)損益計算のシミュレーション

  • 人件費は、セラピスト2名、アルバイト1名を想定
  • 初期投資一括計上分は、開業費の金額
  • 減価償却費は、設備工事費・什器備品費等の額を5年で償却したもの
  • 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

最終内容確認日2014年2月

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