起業マニュアル

起業の情報を集める

起業の情報を集める

起業には様々な知識が必要になります。資金調達や資金繰り、税務や労務に関する知識など、その内容は多岐に渡ります。そして、起業家として必要な知識を身につけるためには、できるだけ負荷の少ない方法で、効果的に情報収集を行うことが重要になります。ここでは、起業についての情報を集める手段や、起業前にやっておくべきことなどを紹介します。

起業に必要な情報を収集する手段

起業に必要な情報を収集するための手段としては「インターネットの経営支援サイト」が有効です。ただし、インターネットで起業に必要な情報を検索すると、大変に多くの結果が表示されます。起業準備者の方からも「自分にとって必要な情報を判断することが難しい」という声を多く聞きます。そこで、ここでは、公的支援機関の代表的な経営支援サイト「創業支援」と本記事が掲載されている「J-Net21」を紹介します。

1.日本政策金融公庫

「創業支援」

日本政策金融公庫「創業支援」は、創業支援施策の情報提供や、起業の悩みに対する相談窓口や先輩起業家の事例を紹介しているサイトです。

2.中小企業基盤整備機構

「J-Net21支援情報ヘッドライン」

中小企業基盤整備機構「J-Net21」は、中小企業・小規模事業者・創業予定者の方のためのポータルサイトです。公的機関の支援情報を中心に、経営に関するQ&Aや数多くの企業事例などを簡単に調べることができます。

両サイトともに起業に必要な情報が充実しており、起業の基本は網羅できると言えます。興味のあるトピックからでも、確認してみてください。
なお、インターネット上の情報収集では、個別に気になっている細かな点を確認することが困難な場合があります。ある程度の情報収集を行ったら、実際に最寄りの支援機関まで足を運び、相談窓口で専門家に相談してみることも有効です。

コラム:起業前にやっておくべきこと

起業後の成長は、起業前の準備で決まります。ここでは、より個人的かつ実際的な「起業前にやっておくべきこと」について2つ紹介します。

1.事業用クレジットカードを作る

起業後は社会的な信用がなくなるため、新規クレジットカードの作成や住宅ローンの審査が通りにくくなることがあります。個人用クレジットカードと区別するため、社会人として勤務している間に、事業用クレジットカードを作成しておくと良いでしょう。経費の管理がやり易くなるだけでなく、ポイントサービス等により経費の節減になることもあります。

2.人間ドックを受診する

起業後は身体が資本です。病気になって仕事を休んでしまったらそのぶん収入も減ります。起業後に思う存分に事業に打ち込むためにも、人間ドックを受診して自身の健康状態を把握しておきましょう。
また、社会人として勤務している間は定期的に健康診断を受診していても、いざ起業すると事業に没頭してしまい、自身の健康は二の次というケースが多くあります。起業後も健康診断や人間ドックを受診し、体調を管理しましょう。

起業はどのような立場の方にとっても大きな決断です。家族や協力者、関係者の理解と協力を獲得するためにも、事前に十分な情報収集を行い、必要な知識をしっかりと身に付け、起業に踏み切りましょう。