起業マニュアル

起業するまでのステップ

起業するまでのステップ

起業するまでには、主に4つのステップがあります。

Step1「アイデアをまとめる」
起業のアイデアを考え、ビジネスとしての実現可能性を検証します。

Step2「事業計画の作成」
まとめたアイデアの市場規模や競合の調査を行い、計画に落とし込みます。

Step3「人・物・金の準備」
事業活動に必要な、人・物・金の準備を行い、開業に備えます。

Step4「開業手続きを行う」
開業する組織形態を選択し、必要な手続きや許認可の取得などを行ないます。

アイデアをまとめる

起業は、やりたいことや夢を実現するための手段です。そのため、アイデアの発見が起業の出発点になります。しかし、ビジネスとして花開くようなアイデアは、そう簡単に見つかるものではありません。日頃からアンテナをはり、起業のアイデアにつながりそうな出来事を見逃さないことが大切です。

起業のアイデアが見つかったら、ビジネスとしての実現可能性を検証します。顧客は誰か、顧客の課題をどう解決するかなど、「誰に」「何を」「どのように」の3つの視点でアイデアをまとめていきます。これを「事業コンセプト」と言い、起業の方向性を示すコンパスになります。事業コンセプトがシンプルに分かりやすくまとめられるアイデアは、筋のいいアイデアといえます。

事業計画の作成

事業コンセプトがまとまったら、市場調査や競合分析を行い、事業計画書に落とし込みます。事業計画書というと堅い印象があるかも知れませんが、収益や費用はどのくらいか、資金はどのようにして調達するのかなど、頭の中のイメージを数値として具体化することで、起業後の事業進捗を客観的に評価することができます。事業が停滞し、改善策を検討する時にも役に立ちます。

また、事業計画書は、外部の協力者や資金提供者の理解と協力を獲得するためにも欠かせません。客観的な事業の魅力、製品・商品・サービスの独自性、販促手段から売上目標まで細かく検討し、作成する必要があります。ここは、ある程度時間をかけても掛けすぎることのないステップです。

計画書は、収支計画や資金繰り計画など、やや込み入った内容を扱うため、数値の設定や作り方で悩んでしまうこともあります。そんな時は、公的支援機関の起業・創業相談窓口などで、専門家に相談してみるのがオススメです。公的機関の相談窓口は、基本的に相談無料で回数に制限もありません。

人・物・金の準備

事業計画を作成、作り直しをしながら、事業の実施に必要な人・物・金の準備を行います。例えば「人」であれば、必要な雇用者をどのように採用し、育成していくのかなどを具体的に詰めていきます。特に採用活動は、近年の人手不足の影響からなかなか思うように進まないケースが多く、余裕をもって進めていくことが重要です。
同様に、「物」については必要な設備や備品の調達が、「金」については必要な資金の調達がテーマになります。

開業手続きを行う

事業計画書ができあがったら、いよいよ開業です。ビジネスを立ち上げるにあたり、適切な組織形態を選択し、必要な許認可などを取得します。組織形態には、個人事業主から株式会社、合同会社、企業組合など、さまざまな形態がありますが、最終的にはそれぞれの特性と事業内容、資本金などを踏まえて選定します。
必要な許認可については、飲食店であれば、営業にあたって「飲食店営業許可申請」や「防火対象物使用開始届」などが必要になり、開業前から余裕をもって準備を進めていくことが重要です。

各ステップの詳細

ここまで各ステップの概要を紹介しましたが、実際に準備に取り掛かる段階では、詳しい内容の理解が必要になります。ステップごとに記事をまとめていますので、参考にしてください。