起業マニュアル
ライフプラン(人生計画)を立てよう
起業とは、転職や新しい職につく以上に、人生にとって大きな転機となり、同時に自分自身をはじめ家族の生活とも密着していきます。男性の場合は、家族の生活がすべてかかってくるケースが多いですが、女性の場合には、結婚、出産、育児、介護など、とくに生活との関わりが大きくなっています。起業家の場合、売上や収入が入ってきていれば何をしていても誰にとがめられることもありませんが、逆に精神的には24時間365日、仕事に拘束されているといっても過言ではありません。「1日くらいは・・・」と安易に過ごし、仕事を先延ばしにしていては、どこかで行き詰まってしまいます。しかしながら、健康や、ストレスをためないためには休息を取ることや、余暇を楽しむことも必要です。1日、1週間、1ヶ月、1年と、きっちりと予定を立てることが重要です。もちろん何事も予定通りに進まないのがつねですから、検証をして変更や修正を加えていくことを心がけてください。 「ライフプラン」による人生の設計図と、「ビジネスプラン」による事業の設計図が明確になり一体となったとき、起業家として成功の一歩を踏み出すことができます。
ライフプラン(人生計画)を立てよう
ライフプラン(人生計画)を立てよう(続き)
起業後の仕事のプランを5年目までは年次ごとに、その後は5年、10年と5年刻み程度で作成し、ビジネスプランで算出した売上目標と利益目標を加えます。 いくつかの事業計画や目的がある場合にも、それぞれに関して、どのタイミングで準備をし、開始時期はいつごろで、販路も含めて、どのようなスケジュールで拡大を図っていくかなども組み入れます。
次にプライベートのプランを立てます。もちろん予測できる範囲での生活形態、家族構成などを考慮しながら組み立てます。結婚や出産、すでに子供がいる場合は、子供達の成長および就学状況などに合わせて、家族の生活に変化が加わったり、それなりに費用がかさんできたりもします。 女性の場合には、育児期間中などのように仕事の量をセーブしなければならない時期が出てきますので、その時期には、あまり大きなステップやプロジェクトの開始などは、組み入れないようにするほうが好ましいです。
取得したい資格や、それに対する学習の予定も組み入れます(趣味・オフタイムの項目)。経営に関連するノウハウや、業務を拡大するに必要な資格など、起業後にも学ぶべき事柄が増えてきます。途中、海外留学などを考えている場合も、同様にきっちり組み入れてください。起業した会社が軌道に乗りはじめたからと、急に留学をし、途中で経営が行き詰まって帰国したと言うケースも耳にします。
プランとは別に1日、1週間、1ヶ月と細かい予定も立てる必要があります。とくにSOHO事業者などは、自宅がオフィスと兼用となりますから、プライベートの時間とオフィシャルな時間とをきっちりと区別しておかなければ、どちらもがはかどらなくなるケースも出てきます。慣れることにより、生活と仕事のリズムはつかめてきますが、当初は立てたプランや予定に従って行動する事が望ましいです。
とくに設立当初は、いつまでに何をしなければならない、と期限が定められている提出書類もありますので、予定はきっちりと把握する必要があります。
企業家のライフプラン・ワークシート
次のワークシートに従って、自分自身のライフプランを整理してみてください。家族も含めたライフステージを、事業プランと連動させてイメージを固めてください。将来のあるべき姿、展望が見えてきます。
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