NSCA資格認定試験CSCS及びNSCA-CPT/特定非営利法人NSCAジャパン
NESTA PFT認定資格/NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
開業の8ステップ
独立開業はある程度の経験と実力が求められるため、学校を卒業した後はフィットネスクラブやトレーニングジムに所属することが一般的だ。個人事業主になった場合は、(1)フリーランスでジムなどと事業委託契約をする、(2)個人で独立開業する、という2つのケースがある。
収入
個人事業の場合、既存のトレーニングジムと業務委託契約を結び、その施設を利用して指導を行う方法がある。この場合、パーソナルトレーナーはそのトレーニングジムに手数料(約30%前後)を支払う。
業務委託の場合、1セッションにつき6,000~8,000円の収入となることが多いので、1セッションあたり料金7,000円、手数料30%、総セッション数が80本だったとすると、月収は392,000円となる。
また、トレーニングジムと契約を結ばずに、自分で集客を行い、ジムなどをレンタルして指導を行うという方法もある。この場合、1セッションあたり料金7,000円、ジムの利用料を2,000円として計算すると、総セッション数が80本として、月収は400,000円となる。
必要なスキル
1. トレーニングや栄養学に関する知識
フリーランスとして働くうえでは、信用を得て、実績を出していくことが一番である。そのためにも、クライアントの筋力や体の状態に合わせてトレーニングを進めるための知識や目標設定をする力が必要である。さらに、機能解剖学、運動生理学や栄養学などに関する幅広い知識が要求される。
2. メンタルケアに関する知識や経験
目標に向かって食事制限やトレーニングを進めるにあたって、クライアントのメンタル面をサポートする必要があるため、メンタルケアに関する知識も学んでおくとよい。
3. コミュニケーション能力
クライアントの要望を聞き、提案をする力が重要。要望が「ダイエット」だったとしても、その理由はさまざまである。「理想的なボディラインを目指すため」と一言で言っても、女性らしいしなやかなボディラインなのか、筋肉質な体型なのか、きちんと事前に聞き取ることが大切。そのため、パーソナルトレーナーは、まずクライアントのカウンセリングをして、ストレッチや運動のメニューを、一つひとつ組み上げていく力が要求される。
個人事業主として成功するためのポイント
1. 新しい知識を学び続ける姿勢
機能解剖学、運動生理学や栄養学などの知識を深めるだけでなく、自らもトレーニングを実践しながら学ぶ姿勢が大切であり、そういった豊富な知識や経験が集客力に大きく影響する。
2. 経営に関する知識
一セッションをいくらの金額に設定し、どのエリアでどのような活動をするのかによって月収が変わってくるので、経営に関する知見を深めること。
3. 人脈を形成する力
フィットネス業界は、新しいノウハウが次々と出てくるので、それに対応していくためには、同業者からの情報が役に立つ。新しいノウハウのみならず、集客のコツまで得られることもある。
4. 新規の顧客を集める力
どのような人をターゲットにするのかを明確にすることが大切である。それによって、マーケティング戦略もより鮮明になってくる。
女性がターゲットならば、女性が好みそうなデザインのチラシを作ったり、女性に向けた内容のSNSの投稿を行うことも大切である。
ダイエットを目標とする人をターゲットにするならば、ビフォーアフター写真をサイトに掲載し、どれくらいの期間で成果が出たのかを、できるだけ具体的に示すことなども効果的である。
ターゲットを絞るのが難しければ、自分の強みを生かすことが大切だ。取り組む相手としてやりやすいのは若年層なのか、中年層なのか、高年層なのか。または男性なのか女性なのか性別によっても指導方法が違ってくるだろう。
ホームページやSNSを運用して宣伝する以外にも、チラシを作成しポスティングするのも重要だ。マンツーマンで指導するパーソナルトレーナーにとっては、信頼が最も大切であるので、チラシには必ず自分のプロフィールを掲載すること。あくまで「自分を知ってもらうこと」がメインであるのを忘れないことだ。
開業資金
顧客が多く、契約がたくさん取れるトレーナーは高収入を得ることが可能だが、一方で、契約が全く取れないと収入がゼロになってしまうリスクもある。はっきりとした料金基準がないので、トレーニングの料金設定次第で収入が変わってくるという一面がある。また、定期的に利用してくれる顧客を獲得できれば安定した収入につながる。以下は、オンラインレッスンも取り入れているパーソナルトレーナーの初期費用の例である。
パーソナルトレーナーに関連する業界であるフィットネスクラブの経営データを紹介する。フィットネスクラブと比較してパーソナルトレーナーは個人事業主が多いため、必ずしもパーソナルトレーナーに当てはまらない部分もあるが、参考としてご覧いただきたい。
▼フィットネスクラブ黒字企業のデータ
※初期費用の数値は、出店状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元にした一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)