業種別開業ガイド
ネットオークション代行
- ネットオークション代行業は、インターネットオークションへの出品、および入札・購入の代行を行う事業をいう。
- yahooや楽天などのサイト上でインターネットオークションが行われるようになり、一般消費者同士が品物を売買する機会を持つことができるようになった。しかし、パソコン操作ができない、出品や入札の方法が分からない、個人情報をオープンにしたくないと考える人のニーズに対応すべく、登場し発展したのがネットオークション代行業である。
- オークション代行業では、代行手数料が売上となる。代行手数料は、「一定額の基本手数料」と「落札価格の一定割合の金額」で構成されている場合が多い。
- 出品代行の一般的な業務フローは以下の通りである。
(1)出品物の受け取り(出品者の元へ出張して受け取る場合と、店頭への持ち込みで受け取る場合とがある)
(2)画像撮影、紹介文作成、オークションサイトへの掲載、購入希望者からの問い合わせ対応
(3)落札者への品物発送および代金回収
(4)出品依頼者への落札代金(代行手数料を除いた額)の納入 - 入札・購入代行の一般的な業務フローは以下の通りである。
(1)入札・購入希望の品物の受付(出品されているサイトと品物の確認)
(2)出品者への問い合わせ対応、入札
(3)落札した場合は、購入希望者に連絡し、必要な代金を受け取り、出品者に支払う
(4)落札した品物の受け取りと購入希望者への引渡し、代行手数料の受け取り
1.起業にあたって必要な手続き
開業にあたって必要な資格等はなく、原則自由に開業できる。
ただし、中古品を扱うこともあるため、古物許可証を取得しておくことが望ましい。古物許可証は、営業所を管轄する警察署の防犯係が窓口となり、申請から40日以内に許可証の交付が行われる。
その他、一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等が必要となる。 法人であれば必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きを行う。
2.起業にあたっての留意点・準備
ネットオークション取引では、落札者や出品者と連絡が取れない、代金が振り込まれない、落札した品物が届かないなど、トラブルも多く発生しやすい。 事業として行なう場合は、このようなトラブルへの対応策も万全に整えておかなければならない。
ネットオークション代行業をフランチャイズ展開している企業もあるため、フランチャイズへ加盟し、運営ノウハウを学ぶことも一つの道であると考えられる。
3.必要資金例
マンションの1戸を借りて開業する際の必要資金例
4.ビジネスプラン策定例(モデル収支例)
1)売上計画例
2)損益計算のシミュレーション
- ※人件費は、社員1名を想定
- ※初期投資一括計上分は、開業費の金額
- ※減価償却費は、設備工事費・什器備品費等の額を5年で償却したもの
- ※必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。 また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。
最終内容確認日2014年2月