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ビジネスプランコンテスト

ビジネスプランコンテスト

ビジネスプランコンテストは、応募者がビジネスプラン(事業計画)を作成し、新規性や革新性、実現性や発展可能性などの観点から総合的な優劣を競うものです。入賞者は賞金を得られるだけでなく、ビジネスプランの実現に向けた様々な支援を受けることができます。主催者も公的機関や民間金融機関など様々であり、対象者も学生からシニア、若手起業家から既存企業まで幅広くあります。

ビジネスプランコンテストの種類

実際のビジネスプランコンテストを確認してみましょう。以下は、中小企業基盤整備機構「J-Net21支援情報ヘッドライン」に掲載されている、全国のビジネスプランコンテスト情報です。

「J-Net21支援情報ヘッドライン」

これらは、応募要件を満たし、ビジネスプランがあれば誰でも応募可能です。なかにはビジネスアイデアからの公募もあり、募集対象の間口は広く設けられています。

ビジネスプランコンテストのプロセス

ビジネスプランコンテストのプロセスには、一般的に「書類審査」「面接審査」「プレゼンテーション審査」の3つがあります。

1.書類審査

書類審査では、応募者のビジネスプランについて新規性、事業可能性、継続性などの観点から評価されます。賞金額の大きなビジネスプランコンテストでは1,000件を超える応募がありますが、書類審査を通過できるのは概ね1割未満であり、狭き門です。応募に当たっては、自身のビジネスプランの魅力、製品・商品・サービスの独自性、販促手段から売上目標まで十分に詰めて検討し、作成する必要があります。

2.面接審査

面接審査では、誠実さや信頼感、経営者としての意欲や能力などの観点から評価されます。ビジネスプランが魅力的であっても、誠実さや信頼感に欠けるようではビジネスとして成長しません。面接官はいずれも熟練の経営者、投資家、金融家、コンサルタントなどです。面接審査に臨む際には、飾らず自然体で、率直に思いの丈をぶつけてみましょう。

3.プレゼンテーション審査

プレゼンテーション審査では、プレゼンテーターの表現力、ビジネスプランの説得力などの観点から評価されます。この段階になると、10分程度の限られた時間で、いかにビジネスプランのポイントを審査員に分かりやすくアピールできるかが重要になります。書類審査で高い評価を得たビジネスプランが、プレゼンテーション審査で落選してしまうケースは少なくありません。事前に何度も練習し、自身のプレゼンテーションを動画にとってチェックしながら改善を重ね、本番に臨みましょう。

ビジネスプランコンテストと聞くと、「まだそこまで達していないから」と逡巡される方もいます。しかし、まだアイデアレベルであっても、こうしたビジネスプランコンテストへの参加を通じてアイデアを形にし、事業計画としてまとめ上げることもできます。各コンテストのHPでは、過去の受賞者のビジネスプラン概要を確認できるものもあります。そこで参加者のレベル感を把握し、我こそはと思われる方は、是非、応募してみてはいかがでしょうか。