※売上高は農産加工を含む
※農業所得および農外所得は、農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)は含まない(後述)
ただし、一般社団法人全国農業会議所全国新規就農相談センターの「平成28年度新規就農等相談活動事業 新規就農者の就農実態に関する調査結果」を見ても、5年目以上になってすら、農業所得で生計が成り立っている割合は48.1%にとどまる。
開業資金の調達
自己資金だけではどうしても足りないという場合にはどうするか。まず、国や自治体などの助成制度・補助金に関し、調べておくとよい。さらに、JAや日本政策金融公庫から資金を調達するのも1つの方法だ。たとえば以下のような制度がある。
1. 自治体の就農研修支援事業補助金・就農準備資金
自治体によっては、就農するための研修段階や営農初期段階を支援する補助金や資金が用意されていることがある。ただし、対象者や対象経費、補助額には制限がある。
2. 自治体の新規就農者支援事業補助金・経営開始資金
自治体によっては、農業経営の安定を支援する補助金や資金が用意されていることがある。ただし、対象者や対象経費、補助額には制限がある。また、不正の発覚や対象事業を中止した際などには、補助金の返還を求められるので注意が必要だ。
3. 就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)
農水省では、次世代を担う農業者となることを志向する人に対し、就農前の研修を2年間まで後押しする資金や、就農直後の経営確立を3年間まで、それぞれ年150万円支援する資金を交付している。また、経営発展支援事業では、上限1000万円まで支援され、国が2分の1、都道府県が4分の1を負担する。ただし、審査は厳しいともいわれている。
4. JAの農業融資
青年等就農計画を市町村が認定した場合、認定新規就農者として青年等就農資金が無利子で借入できるほか、技術・経営指導等が受けられる。農業近代化資金、アグリマイティー資金、JA農機ハウスローンなどが利用できる。
5. 日本政策金融公庫の新規就農・農業参入支援
青年等就農計画を市町村が認定した場合、認定新規就農者として青年等就農資金が無利子で借入できるほか、新たに農業経営を開始しする人、農業に参入する人を、各種融資制度や情報提供によって支援している。
※開業資金、所得イメージの数値は、開業状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元にした一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)