飲食業が開業直後にやっておきたい集客販促

開業直後において、重要なことはいかに優良顧客を作るかです。そのためには顧客との関係性の強化が必要となります。ここでは飲食業においての、顧客との関係性を強化するための基本と方法を紹介します。

開業直後の集客販促って何をすれば良い?

イタリアの経済学者パレートが発見したパレートの法則というものがあります。8:2の法則や働きありの法則という名前でも知られているものです。この法則では、売上の8割は2割の優良顧客で作られていると考えられています。2割の優良顧客のリピート率と購入単価を上げれば、売上は上げやすいということです。ではどのようにすれば、通常の顧客が優良顧客になるのでしょうか?その答えは、顧客との関係性を高めることです。顧客とのコミュニケーションを増やすと、関係性は高まりやすくなります。

顧客との関係性を高める方法

コミュニケーションを増やす代表的な方法としては情報発信と接客の2つがあります。

1. 情報発信

店内POPや注文時に案内をして、お客さんにSNSやメルマガに登録をしてもらいましょう。デザートやドリンクの無料などの特典を付けると登録率も上がります。登録後は、定期的に季節のメニューやキャンペーンの案内などを発信すると、お店のことを知ってもらえて、店舗への愛着も増していきます。特にSNSは、お店からの発信だけでなく、シェアやコメントをもらえる機能があり、双方向のコミュニケーションが可能なので、さらに関係性が強くなります。思わずコメントやシェアをしたくなるような遊び心のある投稿が重要になるので、他店の投稿を参考にして工夫してください。

2. 接客

店舗のスタッフに顔を覚えてもらえると、またお店に行きたくなる人が多いです。少人数のお客さんの時はカウンターに案内して、コミュニケーションをとりやすいようにしているお店もあります。カウンターがない場合でも、注文時などのお客さんと接する機会をうまく使って、距離を近づけましょう。そして、2回目以降の来店時には、「いつもありがとうございます」と言葉をかけるなど、接客を変えてくみてください。ただし、すべての顧客がお店側と濃い関係を望んでいるわけではないため、顧客に合わせて接客を変える必要があります。

3. ポイントカードやランク制度

コミュニケーションを増やす以外に、関係性を見える化する方法があります。来店の度にスタンプを押したり、来店数が多い順にランク付けをして、店舗との関係性をカードやランクで見えるようにします。こうすることで、店舗との関係性の強さを再認識し、また来店をしようという気持ちがうまれ、リピート率が上がることとなります。

関係を深める工夫

顧客との関係性ができたら、さらに関係を深める工夫をして、知人・友人にお店を紹介してもらいましょう。

1. 優良顧客だけの特典

優良顧客になると、他の顧客と違った扱いをされるとうれしくなる人が多いです。新メニューの試食をしてもらって意見を聞いたり、メニューにないものをおすすめしたりして、少しだけ特別扱いをする工夫をしてみましょう。

2. 友人を紹介してもらう

お店に愛着が強くなると、友達と一緒に行きたくなったり、紹介したくなったりするものです。特に今はSNSがあるので常に友達とつながっています。料理にお客さんの名前をデコレーションしたり、特別な料理を提供したりして、お客さんが自ら拡散したくなるような工夫をしてみましょう。特に「インスタ映え」という言葉にあるように、思わず写真を撮りたくなるような仕掛けが有効です。写真を撮ったら高い確率でSNSにアップするでしょう。