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看板の設置方法

看板の設置方法

目的が決まっていない通行者を店舗に呼び込むには、看板が効果を発揮します。特に新しい店舗では、どのような内容の看板をどこに設置するか悩んでしまいます。
ここでは、効果の出る看板の内容と設置場所について紹介します。

どこに看板を設置すると良いのか?

どんなに良い看板を作っても、人の目の付かないところに設置してしまっては、誰にも見てもらえずなかなか効果は出ません。看板にとって、場所は一番重要なポイントになります。ここでは看板の良い設置場所について紹介します。

1. 近辺の調査

看板の設置場所において重要なのは、「お店からの距離」と「通行量」です。店舗の近くで交通量が多い場所はどこなのか、実際に現場を見て探しましょう。良い場所が見つかったら、どんな人たちが歩いているかだけでなく、通行者が歩く方向や、目を向けやすい方向なども注意深く観察してください。通行者の気持ちになって、自分で歩いてみるのもとても良いです。調査結果を踏まえて、どの場所のどの方向にどの角度でどのぐらいの大きさの看板を設置するかを検討してみましょう。

2. 看板の設置に関しての注意点

看板を路上に設置をしているお店を多く見かけますが、道路交通法上、許可なく道路に物を置くことは違法になります。基本的には自分のお店の敷地内で看板を設置しましょう。自分のお店の敷地内では、人通りがなくて効果が上げづらいという場合は、設置したい敷地を所有する人や管理する不動産屋に相談してください。場所の利用料は発生するかもしれませんが、設置できる場合もあります。設置場所だけでなく、看板のサイズにも注意してください。大きな看板は注目されやすいですが、看板が倒れるなど事故のリスクは高まります。この辺りも考慮に入れて、サイズの選定や設置も考えてください。

どんな内容を載せると良いのか?

どんな情報を載せると通行者は、思わず来店するのでしょうか。ここでは看板に適した情報の選び方を主に紹介します。

1. 一つのメッセージにしぼる

看板はHPと違い掲載できるスペースに限りがあるため、内容をしぼる必要があります。特に、通行者は歩きながら情報を取得するため、内容が多かったり、わかりづらかったりする場合は、立ち止まることなく素通りしてしまいます。せっかく看板を作ったからと、いろいろとメッセージを載せたくなりますが、一つの看板には、一つのメッセージに絞って、それを目立たせるようにしましょう。

2.効果測定で、通行者に響く内容を知る

看板には、お店や商品の強み、キャンペーンの案内、ランチの情報など、いろいろな情報を載せることができます。どの情報が通行者に響くのかは、実際やってみないとわからないのが正直なところです。そのため、効果測定をすることをおすすめします。手書きの看板やポスターの張替えなどで、1週間おきに掲載する情報やレイアウトを変更して、看板を見てどのぐらいのお客さんが来たのかを測定してみましょう。どのような内容を掲載すると、効果がでやすいかがわかるようになります。

3. さらなる工夫で、効果を上げる

時間帯毎で通行する人の層が変わったり、昼と夜とで提供する商品やサービスが変わったりする場所では、時間によって看板の内容を変えるのも効果的です。飲食店なら、昼はランチの情報を載せて、夜はディナーの情報を載せるのが代表的な使い方です。デジタル広告が掲載できるデジタルサイネージの機器も、モニター費用の価格の低下とともに導入をしやすくなっています。掲載内容の変更の手間が少なくなるばかりか、動画などの人の足を止めるようなインパクトがある内容も掲載できるので、看板に力を入れたい方は検討してみるのも良いと思います。