肉は牛肉が主であるが、豚肉、鶏肉も提供されている。人気メニューのほかにも、高価な希少部位やホルモンなど、多様な肉が提供される。サイドメニューとして、生野菜、サラダ、キムチ、スープ、飯類、クッパやビビンバ、その他デザートまであるのが一般的である。
客層としては、若い男性客だけでなく、女性や中高年齢者の割合も増えてきている。肉料理店ながら野菜もたくさん取れるメニューづくりなど、健康志向を打ち出した取り組みも必要になるだろう。
必要なスキル
料理の特性上、「食材=肉」のおいしさが店の評価を左右する。肉の部位によっては希少なものも含まれるため、安定的な仕入先、価格に見合った等級の肉を仕入れられるルートの確保が必須である。このため、開業に向けては、まず焼肉専門店で働きながら、仕入先との人脈作りや店舗運営ノウハウを身に付けて独立することを検討してもよいだろう。産地にこだわる場合は卸業者を通さず、自ら産地に足を運び、直接仕入を実現する努力も求められる。
2018年6月 「食品衛生法」が15年ぶりに改正された。今後は、すべての食品を扱う事業者にHACCPに沿った衛生管理が要求されることになる。HACCPは健康被害を引き起こす可能性のある要因を加工工程の中で管理する手法である。小規模事業者などにおいては、緩和措置も取られる予定であるが、それでも、HACCPに準じた高度な管理手法が必要になってくると思われる。
開業資金と損益モデル
(1)開業資金
一般に、30坪前後の店舗面積をもつ店が多い。新しい焼肉店舗は、吸煙ロースターが完備されており、テーブル席ごとに排煙ダクトが設置されているところが一般的である。その分、内外装工事費などのコストがかさむ場合が多い。
【参考】
繁華街:店舗面積約30坪、席数50席の焼肉店(駅前・繁華街立地)を開業する場合の必要資金例
(2)損益モデル
■売上計画
店舗の立地や業態、規模などの特性を踏まえて、売上の見通しを立てる。平日、土曜、日曜で来客予想数を変えるなど、細かく作りこむことが重要である。
(参考例)焼肉店(駅前・繁華街立地)
※土曜・日曜のいずれか1日休業日を設定。
■損益イメージ(参考例)焼肉店(駅前・繁華街立地)
人件費:従業員2名とアルバイト2名を想定
(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を基に作成した一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)
掲載日:2018年12月