業種別開業ガイド
パスタ専門店
- スパゲティをメニューの中心に置いたパスタ専門店は、麺好きな日本の消費者に支持されて市場に定着している。
- 「パスタ専門店」の新規開業が多い要因としては、原価率が25%~35%程度と低く収まるため利益率が高いということがあげられる。
- 調理技術が比較的簡単であり、短期間の研修である程度の技術を習得することが可能であるため人件費を低く抑えることができる。
- パスタ専門店も多様化の傾向にあり、さらに大手レストランチェーンが低価格攻勢を仕掛けるなど、競争条件は厳しくなっている。
1.起業にあたって必要な手続き
飲食店の開業にあたっては、営業許可を所轄保健所の食品衛生課に申請する。また、店に1人は食品衛生責任者を置くことが義務づけられている。
それ以外にも一般の開業手続きとして、税務署への開業届、また、 雇用形態により社会保険事務所や労働基準監督署への諸手続きを行なう。詳細については、最寄りの管轄に問い合わせるとよい。
2. 起業にあたっての留意点・準備
- 経営者がこだわりとその店の独自性を打ちだし、自分で開業することも可能であるが、FCも多く、「カプリチョーザ」、「洋麺屋ピエトロ」、「馬車道グループ」、「洋麺屋五右衛門」などがある。
- ターゲットとする顧客層や取り扱いメニューによって、立地条件は大きく異なる。
・ 専門店型:
立地は比較的限定されず、郊外の出店にも適している。食材の質と量、調理技術、サービスともに高いレベルが求められる。また、女性客を意識したファッショナブルな店舗の雰囲気作りが必要となる。
・ ファーストフード店型:
低価格ファーストフードタイプが出店数を伸ばしている。FC型チェーンでは、早茹でしたパスタを4、5分ですばやく、しかも、価格400円未満で提供している。このタイプはオフィス街近辺や駅前の繁華街など、集客率が高い立地でなければ成功は難しい。 - 営業形態は、ターゲットや取り扱いメニューの違いにより、多様化している。和風パスタ、ラザニア、ペンネ、ラビオリ、フェトチーネといった多様なメニューを扱ったり、店内の内装・雰囲気・サービスに配慮し、それが若者層にうけている店もある。
3. 必要資金例
繁華街に、20坪、30席のパスタ専門店を開業する場合の必要資金例
(単位:千円)

4. ビジネスプラン策定例(モデル収支例)
●初年度売上計画例(客席数30席)

●モデル収支例
初期投資回収 3年度
(単位:千円)

- ※必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。 また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。
最終内容確認日2014年2月