環境変化や新規事業の進出などにより、コンピテンシーの変更や新規設計が必要となり、メンテナンスの手間もかかります。
コンピテンシーで評価する場合には、部門や職位などで異なるコンピテンシーを用いるため評価者は慣れるのに時間がかかります。
【コンピテンシーの抽出法】
コンピテンシーの抽出には、抽出法と選択法があります。前者は、高い業績を上げている社員へのインタビューや経営者や経営幹部から理想とする社員の取るべき行動を上げてもらい、独自に行動特性を抽出する方法です。後者は、既存の体系化されたコンピテンシー・ディクショナリーから自社に適したものを選択する方法です。 前者はカスタムオーダー、後者は既製品といえますが、企業の規模、専門人材の有無、予算などに応じて自社に合った方法を選択します。
【コンピテンシーとスキルの違い】
スキルは一定のレベルの業務に必要となる力で、潜在的なものと顕在的なものがありますが、保有能力を一般には示します。しかし、スキルがいくら高くても実際に発揮されなければ高い成果には結びつきません。
一方コンピテンシーが対象とするのは、実際に行動で示される発揮能力であるので、成果への連動性が格段に高まります。スキルにおいては「~できる」と表現しますが、コンピテンシーでは「~している」と表現し、具体的行動で記述する点に特徴があります。