商品MD(品揃えと価格帯)
販促戦略のテーマ設定
を最低限とし、
陳列方法や季節装飾、POPの内容などを従業員に任せます。取扱い商品が多い場合は部門ごとに売場責任者を置き、部門長が「保守7」の部分をとして指示するとよいでしょう。
さらに、「革新3」の部分においては、トライ&エラーの連続となります。ここでは常にブラッシュアップが必要になるため、1~3ヶ月に1回以上、「売場づくり成功事例会議」を行うとよいでしょう。こんな売場にしたらどの商品がどのくらい売れるようになったのか、お客様からどのようなお声をいただいたのか等、他の店舗や部門の人でも次の売場改善に活かせるよう、情報共有をするのです。場合によっては、年間MVPなどの表彰をしてもよいでしょう。この情報共有ができるのも、「保守7」である部分、会社や店舗の全体的な方向性が決まっているからこそです。
もちろん、POPについても同じことが言えます。必ずしも手書きである必要はありませんから、手書きが苦手な人はパソコンを使って作成すればよいでしょう。同じ商品でも、POPを書く人によって表現内容は異なります。どのようなキャッチコピー、色使い、大きさ、形、説明文が良かったのかを検証しあうと、組織全体で成長することができるのです。
これは「保守7:革新3」というのは1つの目安ではありますが、どんなに大きな変革を望んでいても、このバランスを意識しなければ、売上を大きく下げることにもつながります。これまでの視点とこれからの視点、責任者の役割と担当者の役割。このバランスは店づくりには欠かせないものですので、皆さんもぜひ意識してみてください。
また、先にも述べましたが、店舗運営の中で、どんな従業員でも容易に取り組めるというテーマはほとんどありません。まずは売場づくりをモチベーションアップのひとつの手段とし、段階的に運営の中核にまで参画してもらうことが必要なのです。
早いもので本連載も最終回となりました。これまで全7回にわたって、手書きPOPの充実手法をお伝えしてきました。「たかが1枚」の紙切れと思うのではなく、お客様に商品や店の魅力を伝えるための「接客代弁ツール」として充実させれば必ず効果は出てきます。何かひとつでも結構です、本連載をお読みになるだけでなく実行に移していただけると嬉しく思います。