値下げの割合と売れ残り数
何回値下げを行ったのか など
【実質ロスの削減策】
値下げロスは粗利益を低下させますが、廃棄ロスは粗利益をゼロにしてしまいます。できるだけ廃棄ロスをなくすような仕組みづくりが大切です。
販売の仕組みの一つに値下げがあります。生鮮食品ですから、閉店近くになると20%引きや100円引きなど値下げシールを貼り、できるだけ売り切れるように売価変更を行います。そのような売価変更は、売場の店員の経験や勘で行っている場合が多いのですが、科学的データなども加味して行うことにより、ロス削減の精度が向上します。売価変更のポイントには、次のようなものがありますので、参考にしてください。
(1)値下げ商品の特定
すべての商品を一律に値下げする必要はありません。定価のままでも販売可能性が高い商品を値下げして、利益率を下げることのないように留意しましょう。売価を変更しないと売れ残る商品を、過去の単品データの推移と経験から判断する必要があります。
(2)値下げのタイミング
値下げのタイミングを間違えると、売れ残り商品が増加してしまいます。一般的に、生鮮食品のピークはお昼前と夕方(ここで値下げ)の2回になりますが、値下げのタイミングを失敗する1つのケースとしては、夕方のピークが終った後に値下げを行う場合になります。ピークが過ぎてから値下げをした場合には、次のような状況が考えられます。
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店内にいる客数が少ないため、販売数量がさばけない可能性が高いと言えます。
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最後まで商品が残っていると、値引きの幅が大きくなります(例:ピーク前だと20%の値引きですんだものを、ピーク後では50%の値引きが必要となってしまいます)。
(3)値下げ幅の設定
「何%値下げするのか」、「何円値下げするのか」などの値下げ幅の設定も、とても重要になります。過去のPOS単品データからシミュレーションを行い、科学的なデータも資料として作成しておき、販売員の経験と合わせて判断した方が効果的です。
【販売機会ロスのリスク】
実質ロスよりも、販売機会ロスの方がリスクは高いと言えます。販売機会ロスは、単に収益上の損失にとどまらず、一度得た顧客のロイヤルティを失う可能性があります。販売機会ロスのリスクも十分理解しておきましょう。
上記の内容を踏まえて、ロスを削減できる店舗の仕組みを構築してください。きめ細かい店舗政策が利益の向上につながります。