一番になれば収益性が上がる(それ以外は価格を下げる必要がある)。
一番になれば従業員の自覚と責任が生まれる(それ以外よりもそれらが高確率になる)。
以下、この3点を補足します。
まず、1. についてですが、身近な例として、日本で一番高い山は富士山ですが、2番目に高い山は?となると正解率が激減します。 つまり、知名度をあげるためには2番目でなく、ナンバーワンである必要があるということです。
そして、2. についてですが、買い手は同じような商品を購入する場合、特別な理由がない限り、価格が同等もしくは少しぐらい高くても、知名度のある(安心感のある)商品を選びます。だからナンバーワンは自分から安売りをする必要はありません。
最後に、3. についてですが、従業員のモチベーションがナンバーワンの自負で向上します(昔から「立場が人をつくる」という諺もありますね)。
ナンバーワンになるということは、市場細分化で対象となる地域(商圏)を限定し、その中で「○○○であれば、このお店」ということになればよいのです。それは何も品揃えに限ったことではありません。同じ商品でもサービスに特化するなど、工夫の仕方でもナンバーワンになることはできます。
たとえば、釣具屋さんの場合をあげてみます。まともにやっては、大手の販売会社の品揃えや価格には勝てません。だから、市場細分化で独自の地位獲得・その分野の専門店となる戦略をとります。立地が小学校の多い場所であれば、通常の釣り好きを対象とするのではなく、家族サービスをするためのお父さんという属性まで絞り込んで(市場を細分化して)、その専門店になれば勝機は訪れます。この場合は、品揃えよりもサービスの差別化(親子釣り大会や初心者のお父さんへの釣り教室の実施)で、「親子の釣具店」というイメージをつくり、その地域・その部分でナンバーワンの釣具店となることです。
このイメージのお店は、専門的な中・上級向けの釣用品は不要となり、経営資源もセーブできます。一方、夏休みの思い出になる魚拓作成教室など、マニュアル化された大型店ではできない展開をすれば、お店のファンができて、リピート率をあげる展開が可能となります。さらにファンによって口コミ効果が発生し、従来の商圏より外の顧客でもターゲットと同じ属性の方が来店することが期待できます。
いかがでしたでしょうか?身近な例をもとに市場細分化のメリットをあげてみました。自社の経営資源で対応できるような切り口で市場を細分化して、「得意分野で勝負し、そこに活路を見出していく」といったことのヒントにしてください。